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石とは

地球からの贈り物。天然素材である石。

 石材は太古から道具や墓や建築材料、敷石等あらゆる所で使われてきました。これは特定の地域だけでなく、世界的な流れでした。そしてどんなに古い物でも現在多数残っています。代表的な物としてエジプトのピラミッドやスフィンクス像、中国の万里の長城、インカ帝国…数えると限が無い程です。さて、何故この様に昔から「石」なのでしょう? 


耐久性
 こと耐久性に関しては他の建築材料等と比較しても劣る事は無いでしょう。鉄や木やコンクリート等は耐久年数がせいぜい30〜数100年です。それに比べ石は数1000年の耐久性が有ります。
 最近ではエジプトのスフィンクス像の劣化が進んでいるといわれています。スフィンクス像に関していえば、近年の強い酸性雨が原因ではないかと言われています。石材にとって酸という物質は非常に侵されやすい物質で、その中でも「砂岩」で出来ているスフィンクス像は劣化が進み易いのです。日本でもこれら砂岩を使った物も多数有ります。長崎の石畳や古い墓石等がそうですが、残念ながらこれらも劣化が激しい為、修復工事が行われたりしています。
 そしてよく耳にする「大理石」ですがこれはヨーロッパの方で多数見かける事が出来ます。粒子が細かく、加工し易いのでミケランジェロのダビテ像などの芸術的彫刻や各宮殿の円柱等美しく細かい加工が出来ますが、やはり酸に弱い性質が災いしてダビテ像等は鼻が無くなっている写真を見た事が有るかと思います。
 しかし何故劣化し易い石材を使ったのでしょう?それは最近まで硬い石を加工する事が困難であった事と、重量物である石材は運搬が困難である為に近くで採れる石を使わざるを得ない事と成った為です。ですから、より硬く耐久性のある「花崗岩(俗称:御影石)」等で出来た歴史的建造物も多数存在します。ヨーロッパや中国やその他世界中の石畳、日本ではお城の石垣や神社の参道や鳥居等は花崗岩が多い様ですが硬く粒子が粗い為、細かい細工が出来ずに単純な形の物が多い様です。しかし、最近ではダイヤモンド工具の発達によって自由自在に加工する事が出来る様に成りました。そこで、今の主流はやはり花崗岩へと移り変わっています。






地球からの贈り物。様々な特性。

 このページでは主に建築等で使用される代表的な石材の説明をします。他にも多種多様な石材が存在しますが、そちらの方はE−Mail等でご連絡頂ければ良いかと思います。

花崗岩(俗称:御影石)
 花崗岩はマグマが地中深い所でゆっくり冷やされて出来た石で、深成岩の一種です。組織は長石・石英を主に、白雲母・黒雲母・角閃石・輝石等の有色鉱物の多少によって様々な色目や、結晶の大きさで粗目・中目・細目天然の表情を出しています。その為、石目は粒状の集まりであり、小さな点が無数に有る事が確認出来ます。
 岩石の中でも非常に高い耐久性が有り、使用ヵ所の制限があまり無いという性質を持っています。野ざらしになる墓石等は殆ど花崗岩だというのもこの為です。硬度も高いので、本磨き仕上げにするとかなりの艶を出す事が出来ます。また、ジェットバーナー仕上げやビシャン仕上げにすると高い滑り止め効果を発揮して雨が降る様な濡れた場所でも安全に歩く事が出来ます。耐火性でも優れた面を持ち、韓国の特産物である「石鍋」等も花崗岩で出来ています。



大理石
 大理石は変成岩の一種で、石灰岩が500〜700℃の温度と高圧の圧力のもとで変成作用を受けて、その中の方解石が再結晶して出来た石です。縞状の模様が有り、様々な表情を見せてくれます。時には化石が入っていたりと楽しい一面もあります。
 耐久性や耐火性に少々劣る事が有り、使用ヵ所を限定しますが、内装等に使用すると良いでしょう。緻密で美しい艶が出るので、高い満足感が得られるでしょう。仕上げの種類は少なく、一般的には本磨き仕上げ位しか有りません。滑り止めのジェットバーナー仕上げはガスで炙る為、耐火性が無い大理石では出来ません。


砂岩
 砂岩は堆積岩の一種で石英粒が、珪酸・粘土・酸化鉄等で結合されて出来た石です。ピンホール(極小さな穴)が無数に有り吸水率は高く、柔らかいので加工し易い。
 耐久性の面では劣るが、砂岩独特の見た目に柔らかい所や、苔や埃が付き易く風化した時の表情は趣が深い。変わった所では砥石としても使用される。しかし、磨いても艶は出ないので主に外構用に使われる。